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2007年02月16日

巨大な参入障壁    (リサイクルインク・エコリカのキセキ episode2)

今は完全にマーケットの認知を得たリサイクルインクカートリッジだが、スリーイーグループがなぜ2003年までインクカートリッジのリサイクルをやらなかったかというと、次の3つの理由があった。

(1)マーケットの違い
インクリボンから始めた私のビジネスはビジネスユーザーが対象マーケットだった。
つまり、企業が使う商品をずっと販売してきた。
トナーカートリッジもインクリボンと同様にビジネスユーザーを対象としていた。
それに対してインクカートリッジはインクジェットプリンター用なので、主としてパーソナルユーザーを対象とする商品だ。
したがって、インクカートリッジのリサイクルをやるにしても当時は販路がなかった。

(2)単価の違い
トナーカートリッジは定価が1本20,000円〜50,000円で、1本単位で販売しても流通コストが吸収できる商品だ。
それに対して、インクカートリッジの定価は1本1,000円〜2,000円で、とても流通コストが吸収できるレベルではなかった。
仮に流通コストを吸収しようとして最低単位を6本とかで販売すると、途端に注文が来なくなってしまう。
また、それに加えてリサイクル商品は、発送コストだけではなく使用済カートリッジの回収コストも負担することになるので、流通コストは通常商品の2倍以上かかることになる。
インクカートリッジは単価が低すぎて、リサイクル事業には不向きな商品だった。

(3)純正メーカーの激しい抵抗・攻撃が予想される
当社とエムエスシーは、元々エステー産業の汎用インクカートリッジ(純正品でない新品インクカートリッジ)の販売を共同で行っていた。
だが、インクカートリッジは純正メーカーのドル箱商品だったので、販売現場ではことあるごとに純正メーカーの激しい抵抗にあった。
某メーカーなどは、汎用インクカートリッジ排除のために、汎用インクカートリッジを店頭販売する家電量販店の各店舗を巡回し、それぞれの店長に対して「汎用インクを販売していると、プリンターの仕切り(卸価格)を値上げするぞ」と脅して回り、ビビった店舗が汎用品の取り扱いを中止するというような事態も起こったりしていた。
プリンターを安く販売してマーケットを押さえ、そのアフターマーケット(消耗品)で大きな利潤を上げるというプリンターメーカーのビジネスモデルに対して、純正品でないリサイクル品や汎用品は、完全にメーカーの目の上のたんこぶ、つまり邪魔者だった。
もしリサイクル品を販売しても、メーカーの激しい抵抗や攻撃が予想された。
我々中小企業は、プリンターメーカーという大資本の前ではあまりにも無力だった。
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