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2007年05月03日

経営理念『E-business(電子商取引の推進)』への道 A

【2】最初の自社独自システムの開発

設立当初採用したパッケージソフトの最大の欠点は、見積管理ができないことでした。
多品種少量の販売をする中で、お客様ごと商品ごとに価格を決めて商品販売をしていたのですが、その個別の単価を管理する見積管理システムがないために、見積単価・仕入単価の管理にたいへんな手間がかかっていました。

さらに欠点がもう一つありました。
採用したパッケージソフトに複数のパソコンをつなぐLAN機能がなく、パソコン1台しかシステムに接続できなかったことです。
お客様のニーズにはなんでも応えて売上げを作ろうとしていたので、とにかくパソコンへの入力件数が多く、1台しかないパソコンは社員の間でいつも取り合いになっていました。

商売繁盛と言えればよかったのですが、残念ながら一取引当たりの利益はごくわずかで、正に貧乏ヒマなしの状態だったのです。
利益がない上に事務処理で忙殺され、このままでは早晩立ち行かなくなることは目に見えていました。

このような状況を解決するためには、仕入先の見積もりとお客様への見積もりの両方を管理し、LANで複数のパソコンが接続できるコンピューターシステムが必要になってきたのです。

悩みに悩んだ末、設立当初資金提供でお世話になったソフト会社の社長に相談することにしました。
すると幸運なことに、格安で自社独自システムの開発を請け負ってもらえることになったのです。

システムは将来の拡張性を考えて、当時の最先端であるUNIXベースのクライアントサーバーシステムにしました。
導入したのは、サンマイクロシステムズのソラリスをベースにした、サンマイクロのOEM先の富士通のシステムでした。
設立間もない時期で利益もほとんど出ていない中、システム投資額は二千万円を超えてしまいました。
まさに退路を断つ大きな決断でした。

このシステムの設計には1年もかかってしまいました。
設立当初はいつ潰れるともわからない状態でしたので、当然営業活動を優先します。
ですからシステム設計の打ち合わせをしようにも、私の仕事が終わる深夜からしかスタートできなかったのです。
また、システムの理想に燃えていた私は、たびたび仕様の修正を要求しました。
明け方まで喧々諤々の討論をおこない、疲れきって解散というパターンの繰り返しでした。

今から思えばとても人間業とは思えない過酷な打ち合わせの数々でしたが、当社の将来を左右するシステム設計に妥協を許すわけにはいかず、システム設計だけで1年もかかってしまったのです。
ですからシステム自体の完成と運用開始には、スタートから2年もかかってしまいました。

このシステムによって、その後100万件近くにも達したお客様への単価情報も、いとも簡単に管理できるようになりました。
また同時に、プリンターと消耗品の適合情報を新たにデータベース化したことによって、お客様に対するサービスが一段と向上し、スリーイーグループ躍進の基礎が出来上がったのです。
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