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2007年11月08日

「恐るべし、整備不良トラック」 トラックで牛乳配達のバイトD 〜大学の頃 episode24〜(回想録)

牛乳配送では一番年下の新米だったので、一番ボロいトラックを乗らされた。
それはおそらく15年くらい使っている年代物のトラックだった。

加速が悪かったり、サスペンションがふにゃふにゃでカーブを曲がる時に横転しそうになったりしてとても恐ろしい思いをしたが、それらはまだ序の口。
ほかにもうひとつ、そのトラックには致命的な欠陥があった。
ブレーキのキキが悪かったのだ。

普通にブレーキを踏むと「キーッ」とばかりに音だけはするが、あまり利かない。
思うように止まるにはポンピングブレーキを踏む必要があった。

ある日のこと、配達を終えて甲州街道を下り、桜上水にさしかかったときのことだ。

私ははるか前方に左折しようとしているタクシーを見つけた。
今はあるかどうかわからないが、当時桜上水には車一台がギリギリ通れるような幅でポールが2本わざわざ立ててある小道があり、甲州街道を左折する部分にそのポールが立っていた。
車一台がギリギリ通れる幅なので、そこを通るにはかなり減速してポール2本に対して直角になるように通過しなければならない。
わたしが前方に見つけたタクシーは、まさにそのポールをゆっくりと通過しようとしていた。

わたしは、まさかそのタクシーがなかなか曲がってくれないとは思わなかったので、そのタクシーに向かってスピードを落とさずに近づいていった。
しかし何秒経過してもそのタクシーはなかなか進んでくれない。
あれ、まさか・・・

数十メートルの距離に接近して、初めてわたしはブレーキを踏んだ。
「キーッ」
いつものブレーキ音がしたが、ブレーキが利かない。
焦った。
焦って平常心を失ってしまった。
いつもなら踏む、ポンピングブレーキを忘れていた。

「まさか、止まらないってことはないよな」
自問自答しながら、ブレーキを踏み続けた。
だがオンボロトラックは止まってくれなかった。

ドッカーン。
追突してしまったのだ。

相手がタクシーだと、こういった場合タクシー会社の「事故係」というプロフェッショナルが出てきて厳しくやられてしまう。
学生の私はなすすべもなく、いいようにしてやられてしまった。
休業補償だのなんだかんだで、トラックの保険でおりる金額以外に自腹で17万も払わされるハメになってしまったのだ。

恐るべし、整備不良トラック。
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