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大阪プラント販売での仕事に満足していた私は、しばらく独立のことは忘れていた。
 
ある日、大学時代の友達で証券会社に勤めている友達に会った。
その友達の周囲は外資系証券に転職した人などが多く、私の周辺とは別世界だった。
井の中の蛙状態だった私の目を覚ましてくれたのは彼だった。
 
彼は私に言った。
「そんなにインクリボンが売れるんだったら、独立したらどうだ。」
 
彼は仕事柄、事業のコンサルティングを得意としており、私の独立後の資金計画を綿密に計算してくれた。
結果を聞くと、なんと設立資金として2000万円が必要だという。
会社設立時にはインクリボンの在庫資金が必要で、かつお客様からの代金回収のサイトを考えると、どう見積もっても2000万円が必要とのことだった。
私は独立のために、6畳風呂無し共同トイレの家賃3万円のおんぼろアパートに住んだりしてこつこつと貯金してはいたが、残念ながら必要資金の半分の1000万円しか貯まっていなかった。
 
愕然とした。
独立資金が足りなければしかたがないか・・・
一旦は独立をあきらめかけたが、私のもとに突然に、かつ偶然に、天使が舞い降りた。
 
なんとその証券会社の友達が資金提供者(エンジェル)を紹介してくれるというのだ。
私の友達は企業部に属しており、様々な会社を上場に導く仕事をしていたのだが、その顧客の中から資金提供者として上場会社の社長を紹介してくれたのだ。
 
彼が紹介してくれたエンジェルは熱心に私の話を聞いてくれた。
私はインクリボンビジネスの魅力と、ユーザーが選択の余地がないことによって大きな不利益を蒙っていること、メーカーの謀略とその非合理性、またそれらインクリボンにまつわる根深い問題点を解決することがいかに社会的意味合いを持つかを全身全霊を込めて説明した。
またトナーカートリッジ市場が将来大きく拡大する可能性があることについても強く訴えた。
 
そして、ついにOKが出た。
エンジェルが1000万を出資してくれることになったのだ。
これで資本金2000万が準備できる。
就職してからはや8年が経過、私の年齢も三十に到達していたが『三十にして立つ』ことができた。
念願の独立開業が実現に向けて進みだした。
 
それから数十日後の1990年12月1日、スリーイーグループの前身である株式会社オフィックスは、東京都台東区東上野でその産声をあげた。
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