設立以来9年。
エコリカは、人と地球に貢献するために邁進してまいりました。
今や、インクカートリッジにおけるマーケットシェアは約10%。
リサイクルインクにおけるマーケットシェアは約90%。
ここでは、エコリカのたどってきた道(軌跡)と、急速な認知と普及(奇跡)などを語ります。
少しでもお役に立てましたら、【いいね!】をいただけると嬉しいです♪
Facebookもご覧ください
近頃はフェイスブックに投稿しております。よろしければご覧ください。
https://www.facebook.com/kitanaka1
設立以来9年。
エコリカは、人と地球に貢献するために邁進してまいりました。
今や、インクカートリッジにおけるマーケットシェアは約10%。
リサイクルインクにおけるマーケットシェアは約90%。
ここでは、エコリカのたどってきた道(軌跡)と、急速な認知と普及(奇跡)などを語ります。
少しでもお役に立てましたら、【いいね!】をいただけると嬉しいです♪
エコリカは2004年秋から、今のパートナーであるエステー産業に製造委託先を移した。
エステー産業はさすがだった。
ものづくりの歴史が違った。
エステー産業は、インクロールの製造からスタートし、インクリボン、LBPユニット、トナーカートリッジリサイクルを経て、1993年から汎用インクカートリッジを製造している国内オンリーワン企業であった。
30年以上に渡るプリンター関連技術の蓄積は大きかった。
ユーザーが自宅でインクを詰め替える場合は、インク漏れや印字不良などの問題があっても自己責任なので問題にはならない。
しかし、エコリカは商品を店頭で販売するので、たとえリサイクル商品であっても長期間にわたって品質を維持しなければならない。
もちろんインク漏れがあってはならないし、印字不良が発生してはならない。
単にインクを注入するだけでは解決できない、様々な難問を技術でカバーしていく必要がある。
また、エステー産業は過去にエプソンから訴えられて、事実上勝訴を勝ち取った経験もあった。
どんな製品でも知的財産権保護の観点を欠かせてはならないことは当たり前なのだが、特にインクカートリッジ分野については純正メーカーがインクカートリッジをドル箱として位置づけており、その独占的利益を確保するため、ありとあらゆる方法で攻撃してくることが予想された。
だからインクカートリッジはリサイクルをする上で、メーカーの持つ特許を研究し、それら特許に触れない再利用の方法を確立する必要がある。
そういった面で、知財戦略においてもエステー産業には一日の長があった。
綿密な議論を重ねた上で、エコリカはエステー産業に製造を一括して委託することになった。
そして設立以来の悲願であった、品質問題の解決が実現したのである。
ジットが持っていたエコリカの株式も、エムエスシー、スリーイーグループ、取締役の杉浦先生が買い取り、エコリカは新たな体制となった。
品質問題を克服したエコリカは、その後急速に市場シェアを伸ばし、発展していくこととなる。
エコリカ設立当初の第一の課題は、使用済みインクカートリッジ回収をどうやって行うかだった。
インクカートリッジをリサイクルし、資源循環型社会の実現に貢献するには、まず空のインクカートリッジを集めなければならない。
弁当屋さんをやるには、ごはんとおかずだけではダメで、入れ物である弁当箱が必要だが、インクにはもちろんカートリッジという入れ物が必要で、エコリカはそれを再利用するわけだから、回収業務は何よりも重要である。
使い捨てられ、浪費されていく資源をどのように我々の手で回収するか。
どのように資源再利用を一般消費者に訴えていくか。
悩みに悩んだ。
スリーイーグループはリサイクルトナーの分野では16年の歴史を持っているが、以前書いたように、トナーカートリッジは定価が1本20,000円〜50,000円で、1本単位で使用済みカートリッジを回収しても流通コストが吸収できる商品だ。
それに対して、インクカートリッジの定価は1本1,000円〜2,000円で、個別の回収ではとてもカートリッジ回収コストが吸収できそうになかった。
回収コストが高いという点においても、インクカートリッジ回収は困難が予想された。
これらをどうやって克服するか。
我々は資本金の大半を空カートリッジ回収のための先行投資に回すことを決断した。
家電量販店店頭のエコリカ回収ボックス
家電量販店やカメラ量販店にエコリカ回収ボックスの設置をお願いすることにしたのだ。
最初の頃はこの回収ボックスの制作費用がかかりすぎたが、その後量産効果も出てきて回収ボックスのコストが下がっていった。
そして、エコリカの回収ボックスは全国津々浦々のショップに設置が進んだ。
“リサイクルによるエコロジーへの協力”という点でも小売店のイメージアップ効果もあり、エコリカの趣旨に賛同していただけるエコリカ回収ボックス設置店舗がどんどん増えていった。
それまでは、キャノンやエプソンの回収ボックスで使用済みインクカートリッジが回収されたとしても、再利用はされていなかった。
エコリカの回収ボックスにより、やっと資源再利用の道が開かれたのだ。
エコリカ回収ボックスの大量設置により、インクカートリッジの【回収→再生→販売→また回収】の資源循環サイクルが実現し、インクカートリッジのリサイクルは普及に向けてまた一歩近づいた。
エコリカの社会貢献をわかりやすい形で実現する方法はないものか・・・
スリーイーグループは平成13年10月に国際環境規格ISO14001を全社で認証取得したが、その過程で世界最大の自然保護団体であるWWFへの寄付活動を始めていた関係で、エコリカにWWFへの貢献を提案した。
WWFは1961年にアフリカの野生生物を危機から救うために、自然保護のための資金を集める国際組織としてスイスに設立されたNGO(非政府組織)である。
WWFは各国の環境保護団体と連携しながら、「野生動物保護」「森林保護」そして「地球温暖化対策」の活動を行っている。
エコリカはインクカートリッジのリユース・リサイクルの普及を推進するとともに、確固たる社会貢献をしたいと強く望んでいた。
WWFは、その社会性から見ても活動内容から見ても、エコリカが支持し、寄付を行うのに申し分のないNGOであった。
そしてエコリカは、WWFの趣旨に賛同した上で、自分たちの活動がインクカートリッジの分野にどどまらず、広く世界に役立てていこうとの思いから、設立当初からWWFへの寄付を開始した。
再利用されたリサイクルインク・リサイクルトナーについて、WWFの活動資金としてエコリカ製品の販売1個につき1円を寄付するというものだ。
この寄付活動はエコリカ設立以来継続して実施されており、当初の寄付額は多くはなかったが、その後のエコリカの普及により、今ではかなりの額の寄付が行われている。
『小さいことからはじめよう』
宗廣社長と私が二人で思い立ったインクカートリッジリサイクルの活動は、ごく小さな一歩から始まったが、今では大きな、そして確かなムーブメントになりつつある。