エコリカの製品パッケージは「ジッパー袋」タイプにした。
なぜエコリカは袋入りにしたのか。
なぜ一般的な紙箱入りにしなかったのか。
理由はこうだ。
【1】ジッパー袋で廃棄物を回収
インクカートリッジのリサイクルを普及させるには、まず空カートリッジの回収が必要だ。
回収方法としては、ユーザーに空カートリッジを店頭の回収ボックスまで運んでいただくわけだが、運んでいる途中でユーザーの鞄や服が汚れるようではいけない。
インクの付着を防止するために何か防御策が必要だった。
また、空カートリッジはただ回収するだけではだめで、エコリカが製品として蘇らせる必要がある。
カートリッジが壊れて届いてはいけないのだ。
だから回収時のカートリッジへの衝撃防止対策が必要だ。
エコリカはこれらの課題を解決させるために、製品のパッケージ自体をジッパー袋にして、空カートリッジ入れとしても代用できるようにしたのだ。
【2】環境包装
昨今環境にやさしい包装が求められる中、エコリカは徹底的に包装を簡略化した。
製品に対する衝撃吸収を図る必要がある中で、許される限りの簡略包装を考え袋入りの包装とした。
さらに、ユーザーがエコリカの袋に空カートリッジを入れてエコリカ回収ボックスまで運んでいただき資源再利用に協力していただけると、自然にエコリカの製品袋も回収できることになり、袋自体の再資源化も図れるわけだ。
【3】外からの視認性
インクカートリッジをリサイクルしてユーザーに購入してもらう取り組みは、全く新しいものであった。
ユーザーはリサイクル品を全く認知していない状態だったわけだ。
リサイクル品って大丈夫だろうか?
いい加減な商品じゃないのか?
ユーザーにこんな疑問が湧いても不思議ではない。
そこでエコリカは、ユーザーに安心感を与えるために商品を透明な袋に入れた。
そうすることによって、ユーザーはいつも使っているインクカートリッジとなんら変わらない商品であることを一目で判断できる。
初めての商品には心理的な抵抗感が強いものだ。
エコリカがいくら環境にやさしい商品だと理解できても、ユーザーが一歩踏み出し、商品を手に取っていただくためには、ユーザーの心理的抵抗感を和らげる必要があると考えたのだ。
【4】エコリカの存在感のアピール
家電量販店などのインクカートリッジコーナーでは、当然ながらキャノン・エプソンの大きなコーナーがある。
また当初お客様は、インクカートリッジを買うにはメーカー純正品しか選択できないと思い込んでいる。
そんな中で、どのようにリサイクルインクを店頭でアピールするのか。
どのようにして、お客様の認知度を上げるのか。
エコリカは袋入りの包装でデザインが緑色だ。
なぜそのようにしているかといえば、店頭のインクカートリッジが紙箱入りのものばかりの中で、一風変わったエコリカの緑の袋でエコリカの存在感をアピールするためでもある。
エコリカ、それは常に一歩先を歩み、道なき道を切り拓いていく。