エコリカの使命は、純正インクカートリッジしか知らない人たちが圧倒的に多い世の中に、リサイクルインクの存在をありとあらゆる方法で知らせて普及に努め、人と地球に貢献することにあった。
エコリカが普及すると使用済みカートリッジの再利用が増え、資源循環型社会の実現に一歩近づく。
だからエコリカの普及のためには、エコリカを知ったユーザーがエコリカの品質を認めてくれてリピートユーザーになっていただく必要があった。
つまり品質が悪くてはお話にならないのだ。
しかし、エコリカ設立当初は製品の品質があまりよくなかった。
我々には社会的使命がある。どうしても品質を改善しなければならない・・・
メーカー純正品は、仮に品質が悪くてもメーカー指定品なのでお客様からそっぽを向かれることはないだろう。
だが、エコリカはサードパーティー品である。
一度お客様に嫌われたら、信頼を取り戻すのは相当難しい。
エコリカが良くないと思ったユーザーは、二度とエコリカを買ってくれないのだ。
品質問題の解決は難航した。
いろいろ努力したが、当時のエコリカの体制では品質問題を解決できないという結論になり、設立当初製造を依頼していた株式会社ジットと別れることになった。
2004年秋のことである。