2007-04-18
 【5】プリンターメーカーの陰謀
 スリーイーグループの前身、株式会社オフィネットが創業する1990年は、ちょうどプリンターの世代交代の時期でした。
 それまでプリンターはインクリボンを使うワイヤドットインパクトプリンターが主流でしたが、1990年頃を境にレーザープリンターに移行しようとしていました。
 スピードが遅く、音がうるさく、印字が汚いワイヤドットインパクトプリンターから、スピードが速く、音が静かで、印字がきれいなレーザープリンターの時代が幕を開けたのです。
 インクリボンの時代は、価格も1本1,000円〜5,000円くらいしかせず、価格の安い汎用品(新品でメーカー純正品でない商品)もありましたので、ユーザーはそれほど困ってはいませんでした。
 しかし、トナーカートリッジの時代になってユーザーは大変困ることになりました。
 1本なんと30,000円〜50,000円もするようになったのです。
 使用頻度の多いお客様ですと、プリンター1台あたり数十万円の出費になってしまい、プリンターを買ってしまったが後の祭り、カネ食い虫であることに皆が気づきました。
 トナーカートリッジの価格が高いしくみはこうです。
 プリンターメーカーは、プリンターごとに形の違うカートリッジにして、メーカー指定純正トナーしか使えないようにします。
 また、メーカーはトナーカートリッジの価格を思いっきり高くします。
 そして、メーカーは純正トナーの流通に制限をかけ、ユーザーが高い価格でしか買えないようにしました。
 これによりユーザーは、不当に価格が高いトナーカートリッジしか買えなくなってしまいました。
 ユーザーは、トナーカートリッジを自由に選ぶ権利を奪われてしまったのです。
 このように、トナーカートリッジはその環境破壊性とともに、価格が不当に高いことも大きな問題でした。
 