2007-05-07
 【3】インターネットの勃興と、業界初!Webサイトオープン
 設立当初の1990年頃は、私をはじめとする営業マンがお客様のところへ出向いて商談をし、注文をいただくというごく一般的な販売会社でした。
 零細企業ながら、最先端のコンピューターシステムは導入したものの、お客様との販売は対面営業と電話・ファックスを使ってのものでした。
 そんな中で1994年頃から地球全体にある地殻変動が起こり始めたのです。
 それは、インターネット時代の幕開けでした。
 当時は携帯電話はもとより、パソコンも今のように普及しておらず、ウインドウズ自体ももバージョン3.1というとても使いにくいものでした。
 また当時、日本ではまだインターネットや電子メールという言葉自体も聞くことは稀でした。
 しかし、「アメリカでは電子メールが一般化してきたらしい」「ブラウザと呼ばれるものが普及してホームページというものが見られるらしい」ということで、早速自宅にパソコンを購入して興味本位でインターネットに触れ始めました。
 当時お決まりと言えば、アメリカ合衆国ホワイトハウスのWebサイトを見るとか、世界地図を見るとかそれくらいしかなく、日本の大企業のサイトもほとんど存在していませんでした。
 それでも自宅にいながら世界とつながる、世界中の人とリアルタイムにやり取りできる、という衝撃は身震いするほどのもので、目の前が大きく開けた思いがしました。
 時代は変わる!
 インターネットがこれから急速に普及する!
 電子メールが普及する!
 ワールド・ワイド・ウェブ(Web)が世界を変える!
 インターネットによる電子商取引が商売を根本から変える!
 私たちはインターネットの普及を確信しました。
 そして1995年、いち早くインターネットビジネスをスタートさせたのです。
 日本のインターネット人口が当時100万人しかいなかったことから、インターネットの普及を推進する役割が必要と考え、当初はインターネットサービスプロバイダーを開業しました。
 そしてその後1996年には、日本で最初のトナー販売サイトを立ち上げました。
 当時の日本ではイーコマース(E-commerce,電子商取引)サイトはほとんどなかったので、インターネットマガジンや日経新聞など、いくつかの雑誌・新聞に取り上げられたりもしました。
 また、私たちのWebサイトオープンはヤフージャパンがオープンするよりも前のことでした。
 何しろヤフーがオープンする時、当社のサイトを掲載させてくれとヤフーから依頼が来たくらいですから。
 (今ではヤフーはサイト掲載に1社あたり52,500円もお金を取ります・・・)
 スリーイーグループの経営理念、3つのEの一つである『E-business(電子商取引の推進)』は、こうしてインターネット時代の幕開けとともに、私たちのテーマとなったのです。
 