2007-06-15
 高田中学から三重県立津高等学校(通称:津高)に進学した。
 私立中学→公立高校 という進学は妙な印象があると思うが、当時の三重県は教育環境が整っておらず、このルートがお決まりのコースだった。
  
 津高は県内の高校では珍しく制服がなく、自由な校風だった。
 学校が生徒を信用してくれていたわけだが、私服通学は私にさまざまな誘惑を突きつけることになる。
  
 津高は近鉄津新町駅から徒歩10分のところにあった。
 中学のときよりもさらに遠距離通学になり、それまで乗っていた8時10分発亀山駅の汽車では間に合わなくなり、1時間早い朝7時10分発の汽車で通学することになった。
  
 この通学は中学の頃よりさらにきつくなった。
 冬は真っ暗なうちから自転車に乗らなければならない。
 今は地球温暖化で雪も滅多に降らないが、当時はよく雪が降った。
 真っ暗な雪道を、ボタン雪を全身に浴びながら自転車で7キロを走るなど、都会暮らしの今では到底考えられない。
  
 通学に時間がかかるようになった、大学受験が控えている、などと理由をつけて高校からは運動部には入らなかった。
 代わりに、クラシックギター部と地歴部に入部し、軟弱な高校時代がスタートした。
 