2007-08-06
徳は事業の基なり
−−菜根譚
経営者が学び得ないが、どうしても身につけていかなければならない資質が一つある。それは品性なのである。
−−ピーター・ドラッカー
最近、横綱朝青龍の行動に批判が相次いでいる。
腰の疲労骨折で夏巡業を休場しながら、モンゴルでサッカーの試合に出場していたというのだから批判は免れない。
そもそも相撲道は武士道から生まれており、横綱には「心・技・体」ともに極められた姿が求められるのだ。
いくら強かろうが、礼儀や品格を重んじる相撲の世界では通用しない。
一方、企業においても昨今不祥事が頻繁に話題に上る。
CSR(企業の社会的責任)やコンプライアンスが叫ばれているのだが、問題を起こす企業が後を絶たない。
今、企業においても、相撲道と同様に高い「心」の部分が求められている。
それは、「徳」あるいは「品性」とも表現される。
技や力を得たものが(企業で言うと規模が大きくなり利益が拡大したものが)同時に備えるべきもの、それが「徳」であり「品性」である。