2007-09-06
 三重の田舎から上京した当初は、軽いホームシックにかかった。
 少しずつ田倉荘の学生達と友達になっていったが、司法試験の勉強も断念したし、バイトもそんなに頻繁にあるわけでもなかったので、淋しさを何かで紛らわすというか、何かで暇をつぶす必要があった。
  
 で、麻雀である。
  
 当初コテンパンにやられた。
 高校の頃やっていた麻雀は、あれは麻雀ではなかった。
 とにかく「カモ」にされたわけだ。
  
 これではいけない、と奮起して、むきになって麻雀を研究した。
 というか、麻雀をやりまくった。
  
 大学に行く目的は、麻雀の面子集め。
 田倉荘に帰ったら、また麻雀。
 起きたら麻雀、寝ないで麻雀。
  
 私の大学生活はこうして大きく道を踏み外し、完全に方向性を見失っていった。
 