少しでもお役に立てましたら、【いいね!】をいただけると嬉しいです♪

Facebookもご覧ください

近頃はフェイスブックに投稿しております。よろしければご覧ください。
https://www.facebook.com/kitanaka1  

エコリカ公式コメント(その2)
 
 この事件は、平成16年11月23日に、まだ創業して1年ほどしか経過していない当社に対して一通の内容証明郵便がエプソンの代理人から届いたことから始まりました。それは「エコリカの製造・販売するリサイクルインクがエプソンの保有するインクタンクの特許を侵害しており、販売の差し止めを求める内容」となっておりました。
 
 エコリカでは、インクタンクをリサイクルする過程において、特許に対する十分な検討と配慮を行い、その上でリサイクルインクの販売を行っておりましたので、「正式な回答書を作成するので、あと10日の猶予を戴きたい」との申入れ書を送付しましたが、エプソンは、エコリカの回答書が届くのを待たずして、いきなり訴訟を提起し、東京地裁での訴訟が始まりました。
 
 それから3年ほどの間に、特許侵害差止等請求事件につきましては、
東京地方裁判所(エコリカ勝訴)→知財高裁高等裁判所(エコリカ勝訴)→最高裁判所(今回の上告不受理決定)
特許侵害と言われた特許につきましては、エコリカより無効の申し立てを特許庁に対して行い
特許庁(無効)→知財高裁(特許庁に差し戻し)→特許庁(無効)→知財高裁に提訴中(EPSON社)
となっております。
 
 既にリサイクルインクは、ユーザーの皆様の環境意識の高まりと共に、平成19年2月からはグリーン購入法特定調達品目に認めていただくなど官民上げての調達も進んでおり、益々プリンターユーザーの身近な商品として定着してきております。
 また、地球温暖化が深刻となり各種リサイクルに対する法整備が進む中において、「リサイクルは社会にとって重要」といった認識については、訴訟の始まった3年前と現在では比べられないほど高まっております。
 
 しかし、エコリカとして、「リサイクルインクは環境にいいからとの理由だけで全ての特許を無視しても良い」と申し上げているわけではなく、また特許権にフリーライドを行っても良いとも考えておりません。
 弊社では、技術的に優れた工夫であり、本来特許として保護すべき発明について独占権が与えられることは必要と考えておりますが、リサイクルの場面においてその権利行使がどの程度許されるかは、特許権者の利益を優先して保護すべき場合と、広く開放することで社会的要請に応えてユーザー(社会)の利益を優先するべき場合があると考えます。そして、特許権の取得や行使は、プリンターメーカーの消耗品戦略やリサイクル封じ込めのためになされることがあってはならないと考えています。
 
 つまり今般この訴訟の元となる特許第3257597号の例のような、「新規性・進歩性もなく同業者であれば容易に思いつく特許」「作用効果も無く実態と一致しない特許」に対しては、そもそも特許と認められるべきではなく、権利行使も当然制限されるべきと判断しておりました。また、出願時点で特許の対象としていた内容を拡大解釈し、形式的に広い特許を取得した上で、リサイクル封じ込めのための権利行使に利用することは、社会的責任あるプリンターメーカーが行うべきものではないとも判断しておりました。弊社は、その判断をより強いものとすべく特許庁に対しては無効かどうかの判断をお願いし、既に「特許は無効とされるべきもの」とした結果を得ております。(ただEPSONは知財高裁に提訴中ですので確定ではございません)
 
 リサイクル品に対する権利行使の判断基準としましては、今般キヤノン社対リサイクルアシスト社の最高裁判決(平成19年11月8日)において、「加工や部品の交換の度合いにより、その特許製品を新たに製造したと認められるときは違反となるが、対象の特許製品の属性、特許発明の内容、加工の仕方、取引の実情などを総合考慮して決定すべき」と判断され、前回の知財高裁の第一類型、第二類型といった判断基準が否定され、取引の実情なども考慮した上で、その加工などが修理の範疇に入る軽微なものなのか?(再使用)、製造とみなさなければ為らない行為なのか(再生産)といった判断基準に統一されたことは、評価出来ると考えています。
 
 訴訟が開始された当初では、1%にも満たなかったリサイクルインク業者のシェアも直近の数字では10%近くになるなど、既にリサイクルインクの業者間での競争も始まっております。
 「安かろう・悪かろうで利益追求にのみ奔走する業者」
 「知的財産権に配慮せず、リサイクルの名を借りて海外製の海賊版を平気で販売する業者」
 「名ばかりで真摯に環境に取り組まない業者」
 「エコリカの名を語り、弊社の回収ボックスよりカートリッジを搾取する業者」
が現れる事態に至っては、同業者として非常に恥ずかしく思っております。
 
 キヤノン、エプソンに次ぐ3位の販売数量を誇るまでとなりましたエコリカとしては、各種法令を遵守することは勿論ですが
 「環境にやさしく、且つ製品自体も人にとっても地球にとっても安全であること」
 「少しでも安価で良質な製品をご提供することによって、エコを身近に感じていただくこと」
を肝に銘じながら日々邁進して行こうと考えますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
 
 なお「空カートリッジは有効な資源」であり、「繰り返し使用可能な商品」ですので、使用済みカートリッジにつきましては決して廃棄することなく、全国6000店舗以上に設置されました「エコリカ回収ボックス」
への回収にご協力いただくようこの場をお借りして改めてお願い致します。
 回収されましたカートリッジにつきましては、再使用可能かどうか?の判別後、残念ながら使用できなかったものについては、マテリアルリサイクルへの取り組みも一昨年より始まっており、また皆様に環境貢献をより感じていただくとの目的でのWWF(世界自然保護基金)に対しての寄付につきましては、エコリカ・リサイクルインクの売り上げ1個に付き1円を創業以来4年以上に亘りまして行ってきております。
 
 「人と地球に貢献」する商品を通して、皆様に信頼され、支持されるブランドとなりますように引き続き邁進する事を誓いまして、詳細のご報告とさせていただきます。
 リサイクルアシスト社の判決の後であり、その訴訟に対する十分な検討後に発表したいとの意向があり、 皆様への発表が遅れました事をお詫びいたします。

(エコリカ公式コメント〜その2)
エコリカ公式コメント〜その1 はこちら  

少しでもお役に立てましたら、【いいね!】をいただけると嬉しいです♪

最近の記事

おすすめブログ

トナー・インクのプロ集団 株式会社サップが、販売店様のためにブログで最新情報をご提供!

おすすめサイト

トナー・インクのプロ集団、株式会社サップ の サップウェブ販売サイト