キーの閉じ込み(インドアロック)のご経験はおありだろうか?
今の車は結構賢くなっていて、キーの閉じ込み防止機能がついていたりする。
車内にキーを付けたままドアをロックしようとしても、ロックできないようなしくみになっているのだ。
だが、昔はそんなしくみはなかった。
当時の私は、ドアをロックする時に「鍵穴にキーを差し込んで回す」のが面倒で、いつも「ドアの内側の鍵をかけて、ドアの取っ手を引っ張りながらドアを締め」てドアロックをしていた。
そう、このドアロック方法だと、いつかは「キーの閉じ込み」をやってしまう運命にある。
というわけで、私はしばしば「キーの閉じ込み」に悩まされた。
最初はJAFを呼んでドアを開けてもらったのだが、びっくりするほどお金を取られた。
当時でも6000円くらい取られたと思う。
JAFは針金のような道具を使っていとも簡単にドアを開けてくれる。
えっ、それだけ??
えらく簡単じゃないか・・・
こんな簡単な作業で6000円も払うのは二度と御免だ。
次からは「キーの閉じ込み」をやった時は自分でドアを開けよう・・・
私はそう固く決意した。
さて、その運命の時はすぐにやってきた。
「キーの閉じ込み」をまたやってしまったのである。
私は早速JAFの真似をして、運転席側のドアのすきま (そう、ガラスとゴムの間だ) に道端で拾った針金を突っ込んで、JAFがやっていたようにゴシゴシと動かしてみた。
でもなかなかドアは開いてくれない。
押してもだめなら、引いてみな・・
などと呟きながら、数十分格闘した。
それでも鍵は開いてくれない。
いい加減イライラしてきたので、今度はかなり激しく針金を動かしてみた。
すると、やっとドアのロックが外れた。
やったぜ。ちょろいもんだ。
だが世の中そんなに甘くはなかった。
一度はそのドアは開いてくれたのだが、二度と正常なドアには戻らなかった。
なんと 「一度閉めると外からは開かないドア」 になってしまったのだ。
鍵の機械部分を針金であまりにもいじり過ぎて、運転席側のドアの鍵がこわれてしまったのだ。
(つづく)