私は、経営者の役割というのは、会社に生命を吹き込むことであると考えています。
(目標設定に関する質問に対して)
問題は、目標値の高い低いではありません。
まずは、経営者としてあなたが「こうありたい」と思う数字を持つことです。
経営目標とは経営者の意思そのものなのです。
そのうえで、決めた目標を社員全員に、「やろう」と思わせるかどうかです。
人間は誰だって新たなものに挑戦し、現状を打破したいという気持ちを心のどこかに必ず持っています。
今あることの延長でやっていくだけではつまらないと思う心を持っているのです。
そこで経営者は、人間の持っている挑戦したいという新鮮な気持ちを表に引っぱり出すことができなければなりません。
「ようし、やってみるぞ」という気持ちを引っ張り出すのです。
──稲盛和夫
いかに、企業を燃える集団にしていくか。
いかに、社員全員を目指す方向に引っぱっていくか。
経営の難しさは、この点に尽きると思う。
道はまだまだ遠いが、一歩一歩近づいていきたい。