2008-03-11
人間にはそれぞれ運命がある。
しかし、それは宿命ではない。
善きことを行うことによって、運命は変えることができる。
──安岡正篤
自分の運命は定められたものなのだろうか?
先祖と父母によって生命を授けられ、今の自分の人生は始まっている。
まさに自分では変えることができないひとつの運命である。
またある人は裕福に育ち、ある人は明日の生活もままらぬほどの貧しさに耐えて育っている。
ある人は幸せな日々を送り、またある人は事故・災難に幾たびも遭遇する。
運命というのは確かにあるのだろう。
運命という言葉でなければ説明できないことがたくさんある。
しかし人はその運命に弄ばれてはならない。
ただただ運命を受け入れるのではいけない。
自らが運命を切り拓き、自らの運命を変えていかなければならないのだ。
そのためには、人間として正しいこと、善きことを行わねばならない。
そして誠心誠意、創意し工夫し努力して、自分の人生を切り拓いていかなければならない。
善き行為を積み重ねることによって、人の運命はやがて大きく好転していくはずだ。