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 輪廻転生について考えるとき、まず心とは何であるかを正しく知る必要があります。心にもいろいろなレベルがあるのです。大脳の働きによって生まれている心は、肉体の動きが止まるとともに消えてしまいます。このレベルの心はもっとも粗いレベルの心です。

 しかし、深い瞑想を行い、呼吸がほとんど停止しているときにでも働き続ける心があります。深くこまやかな心です。そしてもっともこまやかなレベルの心は「死」に近づいたときに現れるのです。
 このもっともこまやかなレベルの心を魂と呼ぶとしましょう。輪廻転生に関るのはこの魂なのです。肉体が活動をやめ、「死」が訪れた後でも、まだこのもっともこまやかなレベルの心、すなわち魂が肉体にとどまっていることがあります。そして、この魂が肉体を離れ、旅立ったとき、転生が始まるのです。

一番大切なのは「心」の問題

 人間は知性を持っているがゆえに、様々な矛盾した心を持っていますが、それは必ずしも悪いことではない。
 自然界では互いに対立する力が、おのずとバランスを取り合ってします。この仕組みは小さな草花でも、宇宙の運行でも同じことです。各部分が自由に働きながらバランスが取れているとき、全体はいきいきと活動します。ところが、一度このバランスが崩れるとひとつひとつの力が敵対し始め、全体として異常や混乱が起きるのです。
 しかし、人間には素晴らしい知性があるからこそ、遠い未来のことを想い、計画し、変革してゆくことができるのです。ただ、その素晴らしい能力が建設的い使われるかは、その人が心の奥底に秘めている動機や意図によってきまってくるのです。
 だから、心の動機・意図が実はもっとも大切なものなのです。もし、私達が持つこの素晴らしい能力を建設的な方向に発揮するなら、私達は自分自身のためだけでなく、この地球に住むすべての生命に対して、素晴らしい貢献ができるのです。さらに、仏教者の立場から言えば、人間は地球をはるかに超えた広大な宇宙に存在する全ての生命にさえ、役立つことができるのです。
 例えば、仏教のもっとも大切な教えの中に「無限の利他心」というのがあります。この修行を通じて私達は、この地球だけでなく全宇宙の生命のことを想い祈ることさえできるのです。さらに私は、人間の本性は他者に対する優しさと慈しみの心だと強く信じています。だからこそ、人間は素晴らしいと思うのです。

多くの人々が気づき始めている

 地球の未来、人類の未来に関して私は、はっきりと楽観的です。人間はあらゆる困難な問題を克服できると強く信じています。多くの困難に関らず、いま世界のあちこちに明るい兆しが見えています。とくに思想家、科学者、そして若者達の中に。さらに、多くの人々が私達の未来にとって物質的な進歩では十分でないということに、はっきりと気づき始めています。環境問題の大切さにも気づき始めている。これも大変明るい兆しです。
 さらに素晴らしいことは、今までどちらかといえば物質的な発展をリードしてきた人達、政治家や実業家達ですが、この人達が慈悲の心、思いやりの心の重要さに気づき始めているということです。一般的に彼らは心の問題に無頓着ですが、最近は霊的に深く目覚めた経済人が何人も現れています。
 また宗教の世界でもよい兆候が見えます。異なった文化、異なった宗教が共に生きるためには、どうしてもそれぞれの多様性を認め合うという基本姿勢が必要です。その兆しも現れています。これはみな希望の証しです。
 ただ、これらの兆しはまだとても幼い。幼いがゆえにとてもデリケートです。だから、注意深く丁寧に育ててゆかなければならない。急激な変化を与えればしんでしまいます。
 だからこそ私達一人一人に大きな責任があります。全人類の責任なのです。この星の未来を、小数の指導者の責任に帰することはできません。私達一人一人が未来について責任を自覚しなければならない。それは何も特別なことではない。自分自身の未来なのです。今こそ、すべての人達の、地球規模の気づきが必要なのです。
 世界中がもっともっと深くつながり影響し合っているのです。この信念にもとづいて、私は地球はひとつであり、人はひとつながりであるということを、訴え続けようと思っています。

──第14世 ダライ・ラマ法王

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