何をもって憶えられたいか!
──ピーター・ドラッカー
「マネジメントの父」 「現代社会 最高の哲人」 と称されるピーター・F・ドラッカー教授。
ドラッカーの友人であり、翻訳本の著者である上田惇生氏の話を聞いた。
ドラッカーの真髄、それは 「何をもって憶えられたいか」 だ。
これさえあれば、人生が変わる。
企業が変わる。
これさえあれば、間違ったことは起こらない。
何をもって憶えられたいかを考えないと、座標軸がなくなってしまって、ふらふらとし始めてろくなことにならない。
ドラッカーはこうも言っている。
「わが社は何をもって憶えられたいか」を考えていない経営者は、道を誤って東京拘置所に入るようなことになってしまう。
われわれは人間だから、間違いを起こすこともあるし、法律を犯しても儲けたいという欲望に駆られることもある。
でも「何をもって憶えられたいか」ということを心に持つだけで、志がちょっと高くなる。
ほんの少し、ほんの数センチ目線が高くなる。
それを積み重ねていくと、人も組織もがらりと変わるというのが、ドラッカーの教えだ。
何をもって憶えられたいか!
それが、コア・コンピタンスであり、企業理念、企業の社会的使命なのだ。