何をなしたいか ではなく、何がなされるべきか から考えなければならない。
しかる後に、何が自らの強みに合うかを考えなければならない。
強みでないものを行ってはならない。
他の者に任せなければならない。
リーダーたる者は、自らが成果をあげなければならないことを知らなければならない。
──ピーター・ドラッカー
何がなされるべきか?
この問いは、リーダーに対する問いであり、企業に対する問いでもある。
ドラッカーは、リーダーが成果を上げるには次の5つの習慣が必要だという。
(1) 時間をマネジメントする。
(2) 貢献に焦点を合わせる。
(3) 強みを生かす。
(4) 重要なことに集中する。
(5) 効果的な意思決定を行う。
リーダーが限られた時間の中で成果を出すためには、
余計なことに時間を取られず、貢献できることに焦点を合わせ、
強みであることだけを行い、重要なことに集中することが必要なのだ。
このことは、企業にも当てはまる。
経営者の好みを追求するのではなく、その企業がやるべきことに集中すること。
事業の機会を確実に捉え、その企業の強みに経営資源を集中投下すること。
言われてみればあたり前のことなのだが、これができるかどうかで、
企業の成長が左右されてしまうのだ。