「すごい会議」というものを始めました。
「すごい会議」って、その名の通り「すごい」です。 今回は「すごい会議」がもたらしてくれるものについて書きたいと思います。
■迅速な会議の進行
一般の会議では、あるテーマについて結論を出す場合、いろいろな方がさまざまなことを言い始めます。
ただ単に批判や不満をぶちまけるだけの人、できない言い訳ばかりする人、他人の意見の否定に終始し議事進行を破壊するだけの人・・・
自分の前職の経験を長々と語り始める人、関係のない話題に脱線しそれを延々と語る人、その脱線した話題に対して意見する人が現れてさらに脱線が激しくなる・・・などなど。
こうしたことはよく起こることだと思います。
しかし、通常の会議ではあれやこれやと1時間以上もかけて議論していたことが、「すごい会議」を使えば10分で終わります。これは社内に劇的な変化をもたらします。
■決めるべきものが決まる/必ず実行される
日本人のよくないところに「あいまいなままに済ませる」という性質があります。これは特に会議の席で起こりがちです。
誰しも責任を負いたくない、期限を指定されて心理的に追い込まれたくない、という気持ちが働き、はっきりとしたことを決めないまま漫然と話し合う。そして時間がかかり過ぎて疲れて結論があいまいなまま終了する・・・こうしたことが通常の会議では往々にして起こります。
決まったようで決まっていない。課題が明確でない。誰もやるべきことに責任を負っていない。もちろん成果も出ない・・・こうしたことでは会議の意味はありません。
しかし「すごい会議」は違います。 とにかく「はっきり決める」ために議事が進行します。話題をそらすことなく、あいまいな結論にすることもなく、はっきりと決めるべきものが決まっていきます。
そして決まったことに全員で責任を負い、さらに毎週の進捗会議で進捗が確認されます。 これではあいまいのままで済まされるはずがありません。必ず物事が確実に前進していきます。これが「すごい会議」のすごいところです。
■全員の意見が吸い上げられる(全員参加)
そして、「ポストイット効果」です。
通常の会議では、皆意見があっても口にしません。そうすると一部の人の意見だけで会議が進行してしまいます。
意見を口にしない人は、まさに「傍観者」になっています。「勝手にやればいいんだわ」とか「そんなこと言われても私にはできないし、私は関係ないわ」などと心のなかでつぶやきながら、他人ごとを決め込んでしまいます。
これでは全員参加経営になりません。一部の人が経営しているだけの集団になってしまいます。
その点「すごい会議」は違います。
参加者に意見を求める場合は、まずポストイットに記入してもらい、それを全員が発表するという方法をとります。
これはすさまじい効果があります。実際に経営会議でもこの方法でいくつかの難題を解決できました。実にすばらしい方法です。
そして、この方法には前述の「劇的な時間短縮」という効果もあります。ポストイットへの記入が2分。発表が一人20秒。10人の会議なら5分程度で全員の意見を吸い上げることができます。
そして、全員の意見はポストイットを集めることで自動的に記録がとられているのです!
また、現在抱えている問題をポストイットに記入し、それを疑問形に変化させるという作業があります。
これは課題を疑問形に変えることで、今まで他人ごとだった問題点が自分自身の問題点に変わるという効果があります。
今までは「誰かがやってくれる」と思っていたことや、「他人のせい」だと思っていたことが、実は自分で解決しなければならない「自分ごと」であったことに気づくわけです。
これを経験すると、目から鱗が落ちます。他人ごとが自分ごとになると、自然に積極性も身についてくると思います。視界が一気に開けるのではないでしょうか。
■やりがい、働きがい
そして「すごい会議」は楽しく進行します。今まで心の奥底に秘めていたものを表に出せてスッキリします。
問題点がどんどん解決していきます。もうダメかな、などと諦めていたことが、実に劇的に前進し始めます。
そうすると面白くなってきます。自分の意見が通って、気持ちよくなってきます。
そして、業績がよくなります。自分自身が具体的に業績に寄与し始めます。そうするとやがて待遇もよくなっていきます。
つまり「すごい会議」は、やりがい、働きがいをもたらすのです。
「すごい会議」いいですね!
とても期待しております。スリーイーグループの従業員の皆さんにはぜひ「すごい会議」を自分たちのものにして、ブレイクスルー(問題の突破)を体感していただきたいと思います。