・プリンターメーカーの純正消耗品による莫大な利益
プリンタービジネスというものは、プリンターを安く売って、その消耗品であとから儲けるビジネスモデルです。そしてその利益は莫大です。
あるプリンターメーカー出身の方に聞いたことがありますが、そのメーカーのカートリッジによる利益は年間6千億円に及ぶそうです。
ですから、プリンターメーカーはその莫大な利益を守るために、ありとあらゆる手段をつかって非純正品を市場から排除しようとするわけです。
そしてエコリカが誕生するまでは、そうした妨害行為にすべての汎用インクメーカーが行く手を阻まれ、無残にも敗れ去っていました。
・オレたちがやらなけりゃ誰がやる
9年前まで、すべてのインクジェットプリンターユーザーはたいへん困っていました。ユーザーには消耗品の選択肢はありませんでした。全員が使い捨てタイプであまりにも
高すぎるインクカートリッジを疑問に感じながら使っていたのです。まさに暗黒の時代だったと言えます。
そして、私たちは立ち上がったのです。
「オレたちが立ち上がらなければ!」
「オレたちがやらなきゃ誰がやる!」
「オレたちがいなけりゃこの世は闇だ!」
誰もがおじけづいて、しっぽを巻いて逃げていく中、私たちは立ち上がりました。 「インクカートリッジを回収してリサイクルしよう!」
まず、家電量販店の店頭に回収ボックスを設置しました。これがよかったと思います。ほとんどの家電量販店には今もエコリカ回収ボックスがおいてあります。つまり、エコ
リカはカートリッジの回収を制覇したのです。
そして、次に回収したカートリッジをきれいにし、インクを詰め直し、回収ボックスを設置いただいている店舗一店一店でリサイクルインクを売り始めました。
最初はお客様にも抵抗がありました。見たこともないものには誰しも疑いを抱くものです。ましてや実績のないエコリカというメーカーです。
しかし、水が低いところに流れるように、エコリカは徐々に、徐々に普及していきました。
(つづく)